ドンッッッ


「きゃっ」

私は誰かにぶつかって、

ぺたんと腰が抜けて座り込んでしまった。


何だったんだろう今の…




「ごめん! 大丈夫!?」


少しサラッとして、薄茶色の髪をした
王子様みたいな人が手を差し出してくれた。




「あ…ハイ大丈夫です」


私はその遠慮無く差し出してくれた手に


掴まって立ち上がった。


「本当に大丈夫!?」


凄く心配してくれてるんだな…


「ありがとう。ホント大丈夫だから」


私は彼に向って笑顔で言った