あれから真奈と喋って居ない。

自分的には喋りたいんだけどな。


まだ少し気まずい。



「向日葵」

不意に名前を呼ばれる。


瀬川くんだと思ったのに…



誰?



「あの…誰ですか?」



「あっれー?俺の事知らないの?」



頭をかきながらゆっている。


「俺、樋堂結城(ヒドウ ユウキ)宜しく」



「あ、ハイ」


馴れ馴れしく手を握ってくる。


其処に違和感を感じた。


でも何で急に話し掛けて来たんだろう。


しかも名前呼び。



少し疑問に思いながら教室に入っていった。  


右足のシューズが境界線に入る。


よし行くぞ。