「ラテン語?あまり使われてない言葉なのに、覚える必要ある?」


僕は疑問に思い、ハルに問いただした。


「必要ありますよ、結。何かあった時に外国語を喋れなかったらダメですから」


「」
う)だ。1年間お前たちの担任になった。また、お前たちも運が悪いな」


中里先生は見るからに厳しそうな先生で、熱血教師って感じだ。


面倒くさいな...。


それから中里先生は出席を取り始めた。


僕はなんとなく窓の外を見た。


2年校舎と1年校舎の間には少し広めの中庭があった。


植物は綺麗に手入れされていて、真ん中には2人3人は座れそうなベンチがあった。


僕はふと、2年校舎に目を移した。


すると真っ直ぐに、机に向かって何かを書いている黒澤 悠斗(くろさわ はると)が見えた。