僕は普通の人間ではない。
かといって化け物でもない。
なのに周りは僕を拒絶した。
人間じゃない“何か”を見るような、鋭い目つきで。
それから僕は人を避けるようになった。
幼かった僕は、どうしたらいいのかわからず、ひたすら人と関わらないように過ごしていた。
昼間は家で勉強し、夜は家の者に内緒で外に出た。
時々、夜に化け物が僕の血を求めて襲いかかってくる。
でも、僕から化け物を守ってくれた人がいた。
僕が7歳の誕生日を迎えたとき、親元を離れて別の屋敷に住む事になった。
僕の誕生日のときに彼が来たのだ。
そう、彼は僕を守る護衛みたいな存在。
普段は執事としても働いている。
彼と出会って僕の人生は、大きく変わり始めている。