23時59分の聖夜





見上げると、少し前に男の人が立っていた。




高めの身長に、茶色のコートに身を包んだオシャレな人。



それが彼に対する第一印象。






「…ども。」




「…こんばんは。」




「隣、いいですか。」




「…どうぞ。」