「すごいゆうちゃん!!じゃあお弁当、いつもよりもっと美味しいの作るからねっ★!」
「おう!サンキュー雛♪」
雛に始まってお父さんお母さんも大喜びしている。
『それならビデオカメラ買わないとあなた!』とまで言っている。冬兎も勇紀に肩組みされて行くことになってるみたいだし…。
どうしようかなあ…あたしサッカーってよくわかんないし。
ぶっちゃけ面倒臭い。
「俺、無理。その日大学ある」
今まで何も言わなかった凌兄がいきなり言い出した。
「あらそうなの?残念ねぇ…凌、その日休めないの?」
「あー…午後からなら行けるかも。でもまだレポート出してないし、その日〆切りだから微妙」
盛り上がっていた所に釘…
火に水を注いでくれた凌兄にちよっぴり感謝する。
これであたしも行かないって言いやすくなった。

