「ふあ〜、眠すぎー」
授業って本当に眠くなる。
やっと終わって昼休みでも40分。それだけじゃ足りないし。
あたしはあくびをしながら伸びをする。
「なんかこの季節って眠くなるのよねー」
友利亜もお弁当を机に置きながらあくびをしている。
「だよねー」
まったくただでさえ授業なんてつまんないのに、やってらんない。
「ま。そうじゃない奴もいるみたいだけどっ！」
そう言う友利亜を見ると、窓の外を見ていた。
あたしも窓の外を見てみる。
ああ…確かにっ。
「勇紀はホント元気よねぇ。はしゃいでるとこしか見たことないし」
「あいつはスポーツだけが取り柄だから」
勇紀は友達と楽しそうにサッカーをやっている。
このくそ眠ーい日にあんなに元気にはしゃげるのって、勇紀ぐらいだよ。
