「1年前となんもかわんねぇな、お前」 「だってぇ!!」 涙目で必死に訴えるあたしに、凌兄がくすっと笑った。 「…ま、お前はそれでいい」 「へ…?」 あ、いつものとちょっと違う。 すっごい優しい笑顔。 やばい、これ反則だよ…。 あたしの心臓、ドキドキ煩い。 「ほらっ」 顔をあげると、あたしの元へ飛んできたのは車のキー。 「凌兄…」 「同じみのパターンだな、コレ」 笑顔がなんだか眩しいです。 「…凌兄大好きっ!!」 「知ってる」