「サッカーだけってなんだよ!!」
「ほんとのことじゃん!!」
「ちげぇよ!サッカーに命賭ってんだよ!!」
「結局そうじゃん!!」と、また言い返そうとしたら、
凌兄に引き寄せられ口元を手で覆われて、頭に重みがずしっときた。
「邪魔すんなよ」
上から降ってくる、
少し苛つきの混じった声。
ちょ…凌兄っ!!
凌兄の顔を見ようと、顔をあげようとするけど、頭に乗られていて出来ない。
い、嫌な予感……
「そうしたいんですけどねぇ。場所考えてもらえません?」
勇紀ぃぃいー!!
あんた何喧嘩買ってんだよぉ!!
いつもの馬鹿はどーした!!!

