「…大丈夫だよ!」


今は勇紀は応援してくれてるし。



「……お前、無警戒すぎんだよ…」


やっぱり呆れたように呟くと、顔をあげさせられて、凌兄の顔が近づく。…あたしは目をつぶった。



「2人さん〜!婚約したからって、廊下でイチャつくのやめてもらえますぅ?」


目を開けて、バッと顔をあげた。



「勇紀っ!!」


「人が通りますんで。」


ちょっとニヤついた感じで言ってくる勇紀。

チッ、と凌兄の舌打ちが聞こえた。


あたしの顔は少し赤くなる。



「あんたそんなとこで何してんのさっ!!」

「うっわー、逆ギレ?」


完全にからかわれてる気がする!!



「違うしバカっ!このサッカーだけ男!!」



仕返しに、あっかんべーってやってやった。