夕飯が終わり自分の部屋に行こうとしていたら、凌兄に呼び止められた。 「明日、暇か?」 明日は日曜日。 とくに予定は入っていない。 「うん」 「じゃ、空けとけ」 「え?なんで?」 「行かねぇといけないとこがあんだよ」 行かないといけないとこ? 凌兄と一緒に? 「どこ?」 「教えない。」 「なんでよっ!?」 悔しがって頬を膨らますあたしに、凌兄はくすっと笑う。 それから抱きしめられた。 「凌兄…?」 「お前、俺のだよな?」