あなた、あたしのなんですか?
「…そんな大袈裟に言わなくても…゙。凌兄だよ?」
仮にもあんたの息子だよ。
なんだか恋人を振った女のような気分になってきた。
『父さん、安心しろよ。絶対幸せにするから』
なんだか…本当に凌兄と結婚だぁ…とか、思った。
不思議だね。さっきから散々言ってるのに。
『…あぁ。頼む…』
はぁ…なんとなく安堵の溜め息をついた。
けど、あたしは多分幸せ者だ。
『子供の名前は父さんが決めてやるからなっ♪言いにくるんだぞ★?』
……やっぱり、お父さんはちょっとうざい。
気ぃ早いし。
てか自分で決めるので結構です。
『まぁ♪子供は多い方がいいわねぇ〜頑張ってね★!』
なにが頑張ってね★!だ!!
「あぁ、任しといて母さん」
横を向くと、凌兄の意地悪な笑顔がそこにあった。