『あんたはお父さん似なのよっ』
そういって、馬鹿にしたような目で見てくる。
あぁ…確かに。
思わず納得してしまった。
「そうかも…凌兄の方がよっぽどお母さんに似てるし」
あの意地悪ぃ笑い、とか。
そう、思ったことを素直に言っただけなのに慌てだす凌兄。
「はっ!?似てねぇよ!!これっぽっちも似てねぇよっ!!」
必死に否定し始める凌兄。
なんでそんなに必死なんだろう?
その姿を不思議に見ていた。
『あらら〜実は本当の兄弟だったりして』
意地悪くにやりと笑うお母さん。
「死んでもねぇよ!!」
そういった凌兄にくすくす笑うお母さん。
あ、そっか。
自分の言ったことの、危なさに気付いた。
もし本当の兄弟だったら…
嫌だ、絶対嫌だよ。
血の繋がらない兄弟でよかったと思う。

