「…お前の付き合ってるって勘違いは、それか…」
コクリと、頷く。
「…あれは脅されたんだよ」
そのときの事を思い出し不機嫌になったのか、凌兄は舌打ちをした。
お、おどっ!?
聞き慣れない言葉に耳を疑う。
凌兄を脅すなんて……
コワイモノ知らずぅぅ…。
「…お前、あいつになんかされてないか?」
里夏さんに…?
うん、首を横に振った。
顔をあげると、凌兄の安堵した顔があって…心臓が跳びはねた。
「わっ!」
心臓を押さえている間に、あたしは前から抱きしめられた。
や…やばい……死ぬ…!
落ち着かせた心臓が再度、うるさくなる。
絶対、聞こえちゃうって…。

