凌兄は予想外だったらしいあたしの答えに、面食らったような顔をした。
こっちだって恥ずかしいわ!!
それから馬鹿にしたような顔で溜め息をつき、ちょっぴりムカつきました、はい…。
「…それに梓くんは勇紀の友達だし……」
チッ。そういうと凌兄が舌打ちし、「あいつ…!」と呟いた。
はぁ〜…と盛大な溜め息を吐きながら、左手で前髪をかきあげる。
「…っんだよ、勘違いかよ…」
ボソッと、呟いた。
そんなちょっと情けない姿は初めてで…愛しいと、思った。
でも……、
「凌兄は…?」
「あ?」
「里夏さん…」
一瞬固まったかと思うと、瞬時に眉をひそめ、何を言っているんだこいつ、という顔をされた。
「な!!だってあの時…キスしてたじゃん!!まだ付き合ってるんでしょっ!?」
はぁあ?
と凄い顔で凌兄は、一言。
…それからまた同じように盛大な溜め息を吐いた。

