★MyHomeの秘密★♪




「いいのかよ?」


「何が…」


「このままでだよ!!」



勇紀はあたしが何度も心の中で自問自答したことを、読んだように言ってくる。



「いいもなにもないじゃん」


笑って返すと、その顔が気に入らなかったのか不満げに眉をしかめた。



「気持ち、伝えなくていいのかよ!?」


もう、諦めたんだ…。
今更掘り返す真似はしないで欲しい。
けど、そうだ。
勇紀には言ってなかったんだ。



「あぁ、もう諦めたんだっ。ごめんね、勇紀も冬兎もいろいろ力になってくれたりしたのに!」


あたしはロボットみたいに、機械的な明るい声ですらすらと喋った。




「…は?どういうことだよ?」


勇紀の目がわけがわからないと、訴えていた。



「だーかーらー!凌兄と彼女…本当に付き合ってたんだって。だからあたしは、すっぱり諦めた訳!」



すっぱりではないけど…。