★MyHomeの秘密★♪





凌兄を見つめると、目が合った。
涙が零れてきそうなのを、頑張って堪える…。



寂しい……

嫌だ………



「…ぃか…なぃ…でっ…」


「あ?」



「……なんでもない」

頭をふるふると横に振った。



そんなこと言う資格、あたしにはないの。


…でも、


゙行かないで″



その気持ちが、あたしの心を占領する……。




ポンと軽く…した感触を疑った。
顔をあげると、凌兄の腕があたしの頭へと伸びて来ていた。


目をパチパチとさせる。

前髪を軽く持ち上げるように、前から真ん中までくしゃっと髪を握って…そこで拳を作ったまま、止まっていた。


何か、口を開きかけ、口をつぐんだ。



「…ちゃんと寝ろよ」


凌兄はぐりぐりと、頭をやってパッと手を離した。



…抱きしめて欲しい……。

後ろ姿に思わず、腕を掴んで引き止めてしまいそうになる。



人差し指を、クマの辺りへと持っていく。


凌兄が一人暮らしをすると言った日から…あまり寝れていなかった。