………………。
もうこうなったら、気になっている事を、聞いてしまおうと思った。
「あっ、あの…忙しいのにごめんね?
あのさっ、いつ、帰ってくるの…?」
行ってしまったら、今度はいつ会えるの……?
「…あー、当分帰ってくるつもりはねぇかな…」
体中が、サァー…と冷えていく。
「…当分?クリスマスとかお正月は…?」
心臓の音が速くなる。
これはきっと…恐いから。
希望を託すように、聞いたの。
「…越したばっかでバタバタしてっと思うから今年1年間は多分、無理だな」
――無理だな――
自分が凄く、ショックを受けてるのが分かる…。
「……そっ…か…」
じゃあ会えるのは、早くて1年後――?
その長い間に、目眩がしそうだった。
「落ち着いて慣れて来たら帰る…」
そう言ったって、きっと凌兄はあまり帰っては来ない気がする……。
なんとなく、そう思う。

