★MyHomeの秘密★♪





来るわけないじゃん。


一瞬でもそう期待したあたしは、相当の馬鹿に思えた。



…頭がおかしいんじゃないか。




勇紀のサッカーの試合に、視線を戻した。



おっ!

また勇紀はゴールへと一直線に走っていた。


今度こそは決めてよね!!

そう思って、絶対決めるって確信していたのに……

……勇紀は、また外した。




これで2回目…。

ちょっとおかしい気がする。


やっぱり体調が良くなくて、調子悪いのかな…?



でも、遠目だけど勇紀は別に熱も風邪もなさそうだし、そんなだったらあんな全力疾走出来るはずがない。


…どうしたんだろう?



勇紀の悔しがる顔に、胸が痛む。

梓くんが、肩を叩いて勇紀を宥めているのが見えた。



大丈夫なのかな?


サッカー馬鹿の勇紀には、サッカーしかないのに…。

心配でしょうがなかった。