そう思ってから、ハッとした。
どうしたらいいって何?
どうするも何も……
あたしはもう諦めたんだ。
もう好きじゃないの。
どうする必要もないし、そんなこと考えるのも間違ってる。
あたしはただ、一人暮らし頑張ってね!って笑顔で送り出せばいいだけ。
何も考えることはない。
何も困ることはない。
何も苦しくなることはない…。
それは、分かってる。
でも……
胸元に手を当てた。
なんでかまだ胸の痛みが、消えない……。
今日も授業はつまらない。
窓の外に目をやると…校庭では男子がサッカーをやっている。
その中にすぐ、勇紀を見つけた。
誰よりも声を出してるし、動いてるから、分かりやすい。

