★MyHomeの秘密★♪





……ただし。

時々、勇紀のを横取りして、恨みを晴らす。


そんなあたし達に冬兎はちょっと呆れ顔。雛も苦笑い。



まぁまだ若干奪い合いが続きながら、とりあえず、唐揚げを食べて幸せに浸っていた。





『ああ、そうだ母さん』


あまり喋っていなかった凌兄が、思い出したように言葉を発した。



『ん?なぁに凌?』

お母さんは唐揚げをナイフとフォーク使って、優雅に食べている。すげー。



『話したいことあるんだけど』

『何よ?改まって』



わざわざお母さんに話したいことって、なんだろう?


気になって、唐揚げを食べながらも耳と目を傾けていた。




『言わなくてもいいかもしんないけど、一応言っとく。

俺、一人暮らしするわ』





え―――――……?


ヒトリグラシ――?




その言葉に、あたしは凍り付いた。