今日…凌兄から送られてきたメールを開いて…

保護を……解除した。
それから、消去した。

一件だけしかなかったメールは………跡形もなくなった。


虚しかった。そしてやっぱり、悲しかった。


涙が止まることを知らない。



こんなに苦しい恋なら…しなきゃよかった。
こんなに苦しい想いなら…知らなくてよかったよ。

最初から……兄弟じゃない、好きになんかならない方がよかったんだ。



だから、決めた。

この想いはもう心の奥底にしまう。
もう、諦める……。


それで明日からは、前みたいに凌兄のこと“お兄ちゃん”にする。



それでいい。

それなら、普通にずっと側にいれるし。こんな苦しい想いもしなくて済む。