★MyHomeの秘密★♪




そしたら…凌兄の顔みたら……眉間に皺を寄せて、黙ってあたしから目を逸らした。


認めるんだ……。

本当はあたしは…否定して欲しかったんだということに、今気付いた。




「…けど、あれは…っ!」


「別に嘘なんて、つかなくてもよかったじゃん……普通に付き合ってるって言ってくれれば…」



そしたら、この傷は、もう少し浅かったのかもしれない。



「栞……違っ」
「触らないでよ!!」



伸びてきた手を、拒否した。


あの人触った手で、触んないでよ…。



逃げるように部屋に飛び込んだ。目に涙が溜まってた。
さっきたくさん泣いたのに、また涙が零れてくる。

心臓がすっごくすっごく痛かった。


泣きながら、ケータイを取り出す。