★MyHomeの秘密★♪





「…行くなんて言ってないもん」


「近くのあそこに居たじゃねぇか」



そう言われて、返答に戸惑った。

最初は行こうと思ってた…だからわざわざ恥ずかしい想いして梓くんに道まで聞いたんだ……。


でも……。凌兄は里夏さんと―――。


その光景を思い出し、またあたしの中でブチッと音がした。



「来るつもりだったんだろ?あいつのせいかよ?お前どうして泣いて…」
「嘘つき!」


凌兄の言葉を遮って、あたしはそう叫んだ。


「は?」

凌兄は何言ってんだよ?って顔してた。
とぼけるつもり?…そう思って、苛々した。


「付き合ってないって言ってたくせに……嘘つき!!」


「は…?何言ってんだ――」
「里夏さんと!駐車場のところで……見た……」


だんだん震えて、声が小さくなっていった。