友利亜が来てくれて、一緒に教室に行って席に座ると、昨日のことを話した。
「はあ!?なによそれ!!何その女!!」
バンッと机を叩いて、勢いづく友利亜。
やっぱりみんなして、あたしじゃなくて里夏さんを責める。
なんでだろう…。
どうしてみんな、そんなにあたしに優しいの?
「お兄様がそんな女と付き合うわけないわ!!てか、許さんっ!!」
あは…あたしは苦笑いをする。
ミーハー根性みたいなの入ってますよ友利亜さん…。
許さん!!って…芸能人じゃあるまいし。友利亜がマネージャーとかしてたら大変そうだなぁ、なんて思った。
「お兄様には、栞だけなんだからっ!」
だけどねぇ…。
ひいきしすぎってくらい。
――…とっても友達想い。
もっと、凌兄には似合う人がたくさんいるのに。

