2人が出ていって、
とりあえずあたしも自分の部屋に戻ることにした。
大きい鏡でもう一回この目をちゃんと見たいし。
落ち込むのは確実だけど…。
歩くのに困るから、目を冷やしていたタオルを外した。
「う〜;;なんか重い〜…」
多少の視界の見えにくさを感じながら、自分の部屋のドアノブに手をかけた。
「栞」
あたしを呼ぶ声に全神経が集中した。
近付いてくる気配までわかる。
「聞きたいことがある…あいつ――その顔どうしたんだよっ」
近付いてくるとわかっていたから俯いてたのに…あたしより上からの視界の凌兄には、横から見えてしまったのかもしれない。
「なんのこと?」
あたしは白々しく笑って言ってみる。
それから顔を、手でさりげなく隠そうとした。

