「なあ…」
とりあえず可哀相になってきたので、あたしの部屋に招き入れた。
あたしは机の椅子、
勇紀はベットに座った。
「なに?」
物珍しくあたしは珍獣を見るように観察していた。
「……お前、冬兎と結婚すんの?」
ピタッと、あたしの動きが止まる。観察をやめ、机に向き直る。
「しないよ」
「だって昨日…っ」
「それは消去法よ、消去法ー!」
「消去?」
まず、勇紀が夫になるなんてありえないでしょー。だって絶対苦労するもん、馬鹿だから。
で、凌兄と結婚してみなさいよ…!家政婦のごとく使われて、ボロ雑巾になるあたしを想像出来る!!
……というわけで、冬兎★
「そうよ★!あたしは誰とも結婚しないんだからっ!」

