★MyHomeの秘密★♪





ああ、駄目だ。

こんな顔がどうしようもなく好きだ……。
悔しいのに、逆らえそうにないこの顔が。



だけどふと悲しげな目になって、

…なんだかあたしまで不安になった。




「…悪かった。あの夕飯のときは言い過ぎた」


ビクッて体が思わずなってしまった。

凌兄との仲がこじれた日。
大嫌いって言ってしまった日。
1番、後悔していた日。



凌兄も後悔してたの…?


なんで?どうして?



視界がぼやけてくる。


必死に首を横に振った。


涙が貯まり始めてる…。


「……あたしも……凌兄のこと、大嫌いじゃない…」




その反対、

………大好きだよ…








いっそ時間が止まってしまえばいい。
せめて、もう少し赤信号が続けばいい。


そう願ったのは初めてだ。



唇から伝わる熱がとても優しくて……。



前は不意打ちって感じで、好きって気付いてなかったから、ただ驚いてただけだったけど……

久しぶりのキスはなんだか違う気がした。



“幸せ”を感じたんだ…。