車のキーを渡して、外に出て自分の車に乗り込もうとする凌兄。 ねぇ、これってもしかして…… 「凌兄送ってってくれるの………?」 心臓が期待してドクンドクンと鳴り出す。 「それ以外、他に何かに見えのかよ?」 ふるふると、首を横に振る。 「ならさっさと乗れ。 マヂで遅刻すんぞ? 母さんのアレ 喰らいたいのか?」 あたし達兄弟は雛以外、全員一度は喰らっている。 ……お母さんのパンチを。 あれはなんとも言えない強烈さ…。 「絶ー対、嫌ッ!!」 あたしがそういうと、凌兄が少し笑った気がした。