チクッと胸が痛んだ。
やっぱり、“今まで通り”はそんな簡単にはいかない。
――…あたしから何かするしかない。
「珍しいじゃない。栞がこんな時間に起きてるなんて。
今日は雨が降るのかしら?いやだわ〜」
お母さんはフライパンを持ちながら、ため息をつく。
それに合わせてTVを見ていたはずのお父さんが、こっちを向いて「それは大変だっ!」なんか言って。…何がだ!!
「あたしにだってそういう時はあるのッ!フンッ」
ちょっとすまして言ってみたら…何故か爆笑され、しまいにはお母さんとお父さんで意気投合しあう。
『そんなの栞に限ってありえないわよね〜!』
『ああ!ありえんなっ!』
クソウ…しかしあたしは反論する気力もないので、適当に言わせておいた。
それよりあたしは一世一代の戦いなのである。

