しかもなにあれ。

なんか眼鏡かけてんの。
インテリ目指してんの?とか思うんだけど、やっぱり似合ってて悔しい。

てか、眼鏡かけてるとこ初めて見たー…。

そのままでも大人っぽいけど、まだ少し青年さが残る凌兄の顔が更に大人びる。


ドキッとしたのは、しょうがないことにしよう。




あたしの今の格好は中を10cmの隙間から覗き込んでいるから、泥棒みたいな格好になっていて明らかに不審だ。


でも誰もあたしの存在には気付かない…。

グッジョブ!!

今入っていったら確実に1番初めに凌兄におはようを言わなきゃいけない。

そんな度胸、あたしにはないのだッ!


しかも気まずい空気漂いそうジャン?
あっち行ったら2人でテーブルにいなきゃいけないしさぁ…

それで普通にしていられるほど、あたしは図太くない。

挨拶すら躊躇してんだから…。