「ひーなっ♪ありがとー★!」
あたしは一粒涙を流す雛を抱きしめる。
「大丈ー夫っ♪家出はもしもだから★それに、まだまだ先の話なんだからっ!!」
そういってポンポンと頭を撫でると、雛は安心して、笑顔になった。
「可愛いーっ!!」
といって、あたしはいつもの調子で抱き着いた。
ありがとう……雛。
「へえ……そんなことが昨日あったんだあ…」
感心したように友利亜は頷く。
昨日のお父さんのありえなーい出来事を全部話した。
まともな人に話して、あたしの気持ちを理解してもらおうと思った。
が……
「でもいいじゃないッ!あの3人なら、誰とでも幸せよ〜っ!!なんて美味しい話なのッ!!」
何故そうなるんだっ!!

