「…なっ、ん、で…っ?」
そう言うと勇紀がまた赤くなった。
「好きだから、だっつーの!」
言いにくそうにどもっていた。
それでも、熱い真剣な目をして言った勇紀。
想いが篭められてる証拠。
すぐに真剣な事がわかる。
嘘でしょ?とか思っていた考えが消えていく。
「…………………」
だけども、いきなり過ぎて混乱する。
こんなこと言われるとは夢にも思わなかった。
まぁ、告白されてみたいなぁは心の中では思ってたりもしたけど。
それを勇紀に言われるとは。
――て、早く返事しないと…。
って言ってもなぁ。
勇紀は嫌いじゃないけど、そういう対象で見てないし、本気で考えたこともない。
でも…自分がちょっとだけドキドキしているのも、疑いようのない事実。

