★MyHomeの秘密★♪





唇が離れても数秒間ぼーっとしていた。
頭の中はこんがらがったまま。


先に口を開いたのは、勇紀だった。


「さっきの………『…あたしは勇紀が好きなわけじゃないし……』って、思ったより傷ついた…」


あ――あたしそんなこと口走ってたんだ。



「ごめん……」


「それから、『……凌兄なんか………大嫌いっっ!!』って、全然本気じゃねーじゃん……」


そういうと、あたしの目の下の辺りを手でこすった。



バレてしまった。
跡……残ってたんだ。


あたしは俯く。
その通りだったから。
強がってみただけ……。



「こんなんじゃ、俺、諦めきれないって…。」


勇紀の声が切なく響く。


「……なんでそこまで想ってくれるの?なんであたしなの?」