★MyHomeの秘密★♪




返事もしていないのに勝手に入って来た。

振り向いて確認すると、やっぱり勇紀だ。


「返事してから入って来てよ」


少し突き放すような言い方になってしまった。
今はなにもかもが駄目だ。


「あ、ああ…ごめん」


なんだか歯切れが悪い。
勇紀がぼーっとしているように思う。



「何の用?」


ぱっと…勇紀と目が合う。
数秒間合っていたけど、勇紀が気まずそうに逸らした。

もしかして…気にしているのかな?


「さっきのことなら別に勇紀のせいじゃないから気にしなくても……」

「ごめん」

あたしの言葉に被して呟かれた言葉。
妙に、本気で言っているように聞こえた。



「だから別に……」


「!!」


!?――驚いてパニクって何がなんだかわからない。



「…それがひとつと………それから…もう、駄目だ」