「大丈夫!まだ出てかないからっ!これはただの保険っ」
「保険?」
「そう!
……あたし決めたの。高校を卒業するまでに、なんとしても好きな人を作って両想いになるって!
でももし、それが出来なかったら…家出するっ!」
じゃないと、あの3人の誰かと結婚させられるっ!
これはあたしの固い決意。
「そんなに嫌なの…?」
「えっ?」
「しおちゃんは……りょうちゃん・ゆうちゃん・そなちゃんの事、嫌いなの……?」
雛は瞳を揺らす。
こっちを見て、今にも泣き出しそうな顔で。
「……違うよ。
……大好き、だよ」
「じゃあなんで?なんで出てくの…?」

