話を脚色するなっ!!// あれは別にそういう意味じゃなくて……なんていうか! ただの慰めの為の抱擁なんだよ!! 『――そうだよな?』 凌兄はあたしを見た。 夕飯で今初めて目があった気がする。 またあの冷たい目をしていた。 鋭くて、恐いような。 あたしのこと、拒絶するような目で…。 思わず、言い返すのがすくんでしまった。 『……ほら、な?』 お母さんにそういって顔を向ける。 あたしの無言は、肯定と取られてしまったみたいだ。