★MyHomeの秘密★♪




返事が返されないのが恐い。


「…あぁ」


そう思って顔を上げた時、返事が帰って来た。

しっかりと目が合って。…それから、視線が逸れて横を通りすぎていった。



凌兄がどんな表情をしていたか、言葉で表すのは難しい。
だけど、冷たかった。
“お前に言われる筋合いはない”…そんな瞳に見えた。




…なにやってるんだろう、あたし。


なにしたいの? あたし…



行った方がいいよなんて思ってないくせに、お節介して…

うざがられたじゃん。
もしかしたら、嫌われたかも。


ほんとっ、馬鹿みたい―。


あたしは立ち上がって、鞄をちゃんと持ち直す。
階段を上がって、とぼとぼ自分の部屋へと歩いていく。


「おいっ!」

ゆっくりと顔を声のした方へ向ける。勇紀は、なんだか渋い顔をしていた。