★MyHomeの秘密★♪




「…分かった」


納得いかなそうにしていたけど、渋々了承してくれた。

勇紀は凌兄がいる2階へと上がっていく。


それを見届けてから、あたしは吸い込まれるように床へと落ちていった。
玄関とは違い、足もベタッとつけてしゃがみ込んだ。


その瞬間、全身の力が一気に抜けていった。



凌兄、いないといいな…
そうぼーっとした思考の中で、唯一はっきりと思う。


彼女は何をしにきたんだろう?
よりを戻しにきたんだろうか?

考えれば考えるほど、頭がズキズキと痛くなって、後頭部辺りからの頭痛がひどくなる。



とりあえず自分の部屋に行って、休もうと思い立ち上がろうと思った。


「栞…?」


その声に足を途中まで起こしたまま、止まった。