一縷の望みを冬兎に託して、あたしはジッと全身全霊で冬兎を見つめた…。
お願いっ!
だって、おかしいよ!!
兄弟で結婚するなんてっ!
それに3人の中からなんて…選べるわけないじゃないっ!!
……でも待って。
冬兎に『僕、栞のこと嫌い』、なんて言われたらあたし、立ち直れないっ!!!
いやよー!!冬兎ー!!お姉ちゃんを捨てないでぇ〜っ!!!泣
うーん、うーんと…頭の中で葛藤を繰り返し続ける。
「別にいいよ。僕、栞のこと嫌いじゃないから」
あたしが葛藤中に気付いたら、冬兎がそう言っていた。
はあ…良かった〜あ★!
一安心一安心っと、ホッとしていた。
って!!そんな場合じゃなぁーいっっ!!!

