5回目が終わり降りるやいなや凌兄は、
「…喉渇いた、昼にすんぞ」
なんとなく顔色が悪くなっている気もしなくもない。
やっぱちょっとやり過ぎたかも…
少し反省して、素直を従った。
「…凌兄……大丈夫…?」
昼にすると言っていたのに、レジの人に「水っ!」とキレ気味に言い放ち、店員さんは青い顔になりながら「はい!」と言って急いで水を用意していた。
そして水だけ頼んで、お金を一千も払っていないくせにどうどうとお店の外の椅子に、あたし達は座っている。
「……ああ」
ああ!機嫌MAXに最悪だ!!
眉間に皺を寄せながら、あたしの方は見てくれない。
「…ご、ごめん……。こ、今度は凌兄の乗りたい物に乗ろう…!」

