「俺、ヤダ」
よくぞ言ったっ!!
『あら、どうして?』
どうして?なんてそんなもん、理由なんてないわよッ!!
「だってこいつ、料理出来ねぇじゃん!俺、飢え死にしたくない!」
おい゙っ!!
真っ正面にいる勇紀を思いっきり睨みつけた。
勇紀が「だって…」と怯む。
『それなら大丈夫よー★!お母さんが栞に料理を全ー部っ!叩き込んどくからっ♪』
ヒィィィイ!!
教え込んどくの間違えじゃなくて…?
叩き込むって!!!
あたし、確実に殺される……っ!!
もーー!!なんでみんな、こんなに使えないのよーー!!
……こうなったらもうっ!
「冬兎!冬兎は嫌だよね…っ!?」
お母さんが聞く前に、あたしから冬兎に聞いた。

