「ダァーッ!!」
思わず髪の毛を掻きむしる。
そしてぐしゃぐしゃになった頭に後悔しながら、
髪の毛を手ぐしで直していた。
「それ、今流行りなの?」
あたしの頭を指さし、
絶対そう思ってはいないくせに、いけしゃあしゃあと聞いてきた友利亜に口を尖んがらせる。
「そんなわけないじゃん!…もぉ、分かってるくせにー!」
悪戯に微笑む友利亜に、がくっとうなだれる。
「どーしたよ?栞さん。最近本当にぐったりしてるじゃない」
んー、と適当に返事を返して更に腕の中へと頭を俯せる。
はあ…ため息がこのところ、
絶えない。気付いたらついていた。
もちろん意識なんてない。
雛に心配をかけて悪いなあと思う。冬兎も、相談乗るよ?と言ってくれている。

