とりあえず、まだ持っていよう。 返すのは今度でいいや… 凌兄がいない時にしよう。 バタンとまた辞書を閉じて、 心臓に手をあてるとドクンドクンとしていた。 しばらくすると、だんだんと収まっていく――… それを聞いていると、自然と落ち着いていった。 よし、大丈夫…