★MyHomeの秘密★♪




凌兄の部屋をもう一度ゆっくり見回す。


ふと、本棚に注目する。

ひゃー…

やっぱり勉強関連の教科書ばかりで、あとは分厚いのとかいかにも難しそうなのが置いてある。


…あれ?

その本たちもやっぱり、綺麗並べてあって。
だけど…。

一つだけ、中途半端に開かれている本があった。


しおりがなかったんだろうか?

少し厚みのあるモノが挟んであるみたいだ。


あたしは勝手だ…とわかっていながら、吸い寄せられるようにそこへ歩を進めた。



本には、5ミリぐらいの厚さのDVDが挟まれていた。

そこに書いてある文字にドキッとした。



“お気に入り♪”



くせのある、女文字だ……。



ドクン、ドクン――
心臓が速くなるのを感じた。