いつもより、かばんを持つ手に力が入る。
手に汗が滲んできて、制服で拭いたりしていた。
そして、自分が変に緊張していることに気付いた。
あたしはただ、
彼女の手紙を
凌兄に渡すだけなのに。
不安と緊張が押し寄せてくる。
友利亜に相談したら、適当に流されてしまい、あまり頼りにならなかった。
しかし、最後に聞いて来た。
『あんたはそれ、渡していいの?』
あたしにはその意味がよくわからなかった。
彼女と凌兄のことなのであって、“あたし”はそこに入るはずがないのに。
なんのアクションも返さないままでいると、友利亜は立ち上がり、「あたし用事あるの。先帰るね」と行ってしまった。

