たかが手紙。されど手紙。
これには、
彼女の凌兄への恋心が
詰まっているんだ。
きっとあんなに必死に、
頼んでくるぐらい…
たくさんの気持ちが。
そう考えると、なんとなく少し重くなったような気がして。
“渡さなくてもいいから”、なんてそんなこと…していいんだろうかと思えた。
あの必死な彼女が浮かんで、胸がチクリとした。
どんなことが書かれているんだろう?
見てみたい気持ちに駆られたが、ぐっと抑える。
そんな最低なことはしたくない。
とりあえずそっと、
自分のかばんへとしまった。
どうするかは…あとでにしよう。
そうだ…友利亜に相談してみよう。
今は数分前に始まった授業に集中することに決めた。
いや、一時でも考えたくなかった……。

