『本当にごめんね;;あたしは渡せないや…出来れば勇紀とか冬兎に頼んだ方が……』
『どうして渡せないの?』
へ……?
それはその…
凌兄の、嫌そうな顔とか…
見たくないからかな?
怒られるのも、嫌だし。
もしかしたら、悲しむかも。
…それはないか。
けど、あたしからは渡せない。
目の前に差し出されるラブレターを見る。
これには凌兄への、
想いがたくさん書かれているんだろう。
そう思うと、胸の奥に痛みが走った気がした。
あたしには触れられない気がした。
“渡したくない”
と心の底で熱く思っている自分がいた。
妹がお兄ちゃんを取られたくない独占欲みたいなものなのだろうか?
あたし実は、ブラコン!?
それは絶対に認めたくない。

