『お願いっ!一生のお願いなのっ!!』
強く強く懇願されて、
あたしは困惑していた。
『これを渡すだけでいいのっ!それだけで諦めるからっ!!』
ついには、泣いてしまった。
周りの視線はあたし達に集まっている。
まるであたしが泣かせたみたいだ。
「ちょ…ちょっとっ!泣かないでよ…っ!」
『じゃあ…渡してくれますか?』
なぜそうなる!
「そ、それはちょっと〜;;」
…また泣き出してしまった。
はあ…一体どうしよう。
渡すだけって言われてもなあ。
その渡すだけが、嫌なんだって。
凌兄へのラブレターを、
あたしが渡したら…
凌兄はどう思うかな――?
渡すだけなら…
渡したくない…
という気持ちが葛藤を続けている。

