あたしは友利亜に目で助けを求めてみた。
が、しかし。
「栞、ファンの子にバレたら呼び出し喰らうわね」
涼しい顔でそんな現実的なこと言わないでよ!
「ファン?」
冬兎は不思議そうな顔でその言葉を繰り返す。
「そ。女の子に森川兄弟は大人気なのよ〜」
なにかを企んだような
ちょっと意地悪気な顔をして、
そう口にした。
「ね♪ 栞〜?」
友利亜は楽しそうにも見える。
「別にそんなことないしっ!変なこと言わないでよ、友利亜っ!」
本当のことを言っているのに、友利亜を責め立てようとした。
「あ。着いた〜」
「あッ!ちょっと!!」
さっさと車を降りていく友利亜。
『お兄様!ありがとうございました〜っ♪』と凌兄にあいさつしている。

